インプラント・ブリッジ・入れ歯の違いは何?歯を失った場合の治療法を詳しく解説!
歯を失った場合の治療法には、インプラント・ブリッジ・入れ歯があります。
それぞれにメリット・デメリットがあり、自分に合った選択をすることが大切です。
今回は、インプラント・ブリッジ・入れ歯の違いについて、ぞれぞれの特徴を解説した後、6つの観点から比較してみていきます。
インプラントの特徴
インプラントは、顎の骨に直接、人工歯根を埋め込む治療法です。
外科手術が必要になりますが、自分の歯のように使用することができ、違和感が少ない治療法です。
しっかりとケアをすることで長期間にわたって使用することができます。
1本での独立した治療のため、周囲の健康な歯に影響することはありません。
自費治療になります。
ブリッジの特徴
失った歯の両隣の歯を支えにして、橋渡しのような形で長い被せ物を入れる治療です。
失った歯の部分はダミーの歯が入ります。
自分の歯のように使用することができますが、支えになる歯を削る必要があり、かかる負担も大きくなります。
保険適用内での治療が可能ですが、審美性の高いものを選択したい場合には、自費治療になります。
入れ歯の特徴
入れ歯は、大きく分けて「部分入れ歯」と「総入れ歯」の2種類があります。
人工歯と床(しょう)、加えて部分入れ歯の場合はクラスプで構成されています。
部分入れ歯は、自分の歯が残っている場合に使用する入れ歯です。
残っている歯にクラスプという金属の留め具を引っ掛けて固定します。
総入れ歯は、上下顎いずれか、または両方の全ての歯を失った場合に使用する入れ歯です。
粘膜の上に吸着させるようにして固定します。
口腔内に大きなプラスチックが入るような形になるため、どうしても違和感が出やすく、噛む力も天然歯と比べて弱くなってしまいます。
保険適用内での治療が可能ですが、機能性や審美性の高いものを選択したい場合や、素材やつくりを自由に選びたい場合には、自費治療の入れ歯も選択することができます。
インプラント・ブリッジ・入れ歯を6つの観点から比較
では、具体的にどのような違いがあるのか比較していきましょう。
噛み心地の違い
インプラント | 自分の歯のように使用することができ、違和感がない。 |
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ブリッジ | 自分の歯のように使用することができ、違和感が少ない。 |
入れ歯 | 噛む力が弱くなり、食事のしづらさを感じることがある。 また、入れ歯が大きくなると発音がしづらく、喋りづらさを感じることがある。 |
施術方法の違い
インプラント | 歯を削る必要は無いが、外科手術が必要になる。 持病がある方の場合は、外科手術が行えず、適応外になることがある。 |
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ブリッジ | 土台となる歯を削る必要がある。 外科手術は不要だが、土台となる歯にかかる負担が大きくなる。 |
入れ歯 | 残っている歯や粘膜の状態を型取りし、設計して入れ歯を作製する。 一度でピッタリと合うことは少なく、出来上がってから繰り返し微調整が必要。 |
審美性の違い
インプラント | 人工歯根の上には上部構造である人工歯が取り付けられ、天然歯と見分けがつかないほど審美性が高い。 |
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ブリッジ | 保険適用内では、使用できる素材が限られており、人工歯であることが分かったり、金属が目立つ位置にくることもある。 自費治療のブリッジでは、天然歯と変わらないほどの審美性の高い素材を選択することもできる。 |
入れ歯 | 保険適用内では、プラスチック素材が基本となるため、のっぺりとした印象になりやすい。 部分入れ歯の場合は、金属のクラスプが目立ってしまうことがある。 自費治療の入れ歯の場合は、審美性が高い素材を選ぶこともできる。 |
周囲の歯への影響の違い
インプラント | 歯を失った部分の独立した治療のため、周囲の歯に影響することはない。 周りの歯を健康に保ちやすい。 |
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ブリッジ | 支えとなる歯に大きな負担がかかってしまい、結果的に歯の寿命が短くなってしまうことがある。 |
入れ歯 | 部分入れ歯の場合は、クラスプをかける歯に負担がかかりやすくなります。 |
治療期間の違い
インプラント | おおむね6~12か月程度です。 インプラントが顎骨に固定されるのに、期間を必要とするためです。 |
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ブリッジ | おおむね1~2か月です。 土台を形づくり、型取りをして製作されます。 |
入れ歯 | おおむね1〜2か月です。 入れ歯のつくりによって、何段階かの工程が必要となりますが、比較的短期間で製作することができます。 ただし入れ歯が出来上がった後も、しばらくは使用しながら、微調整をしていく必要があります。 |
費用の違い
インプラント | 保険適用外のため、自費治療になる。 お口の状態によって異なるが、1本あたり30万円〜40万円程度が相場になる。 |
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ブリッジ |
保険が適用されるため、比較的安価です。 失った歯の位置やお口の状況によって異なりますが、保険適用の3割負担で1万円〜2万5,000円程度です。 審美性の高い素材を選択したい場合には、自費治療になります。 |
入れ歯 |
保険が適用されるため、比較的安価です。 失った歯の本数などによって異なりますが、保険適用の3割負担の場合で、5,000円〜1万円程度です。 より使用感や審美性を良くした入れ歯にしたい場合には、素材やつくりの異なる自費治療の入れ歯を選択することができます。 保険適用のものと比較して、「噛みやすい」「違和感が少ない」「見た目が良い」などのメリットがあります。 |