インプラント治療は痛いの？痛みを抑えるための注意点を詳しく解説！
インプラント治療を考えている方が心配することの一つに「痛み」があるのでは無いでしょうか。
人工歯根を埋め込むわけですので、なんとなく痛いのではないかと想像してしまうかもしれません。
しかし実際には麻酔も効いていますし「痛い」と感じる処置には理由があります。
インプラント治療で起こり得る「痛み」とその原因・術後の注意点を理解して、安心してインプラント治療を検討してみてはいかがでしょうか。
インプラント治療は痛いのか
インプラント治療は、歯ぐきを切開する処置や人工歯根を埋め込むなどの外科処置を行います。
処置に痛みが伴うような、怖いイメージを持っている方も少なく無いでしょう。
実際には、治療には麻酔を使うため必要以上に怖がる必要は全くありません。
では、インプラント治療ではどのような痛みが起こる可能性があるのでしょうか。
種類別に解説していきます。
インプラント術中の痛み
インプラント手術中は局所麻酔を行うため、基本的に痛みを感じることはありません。
ただし麻酔の効き方には個人差があります。
麻酔も急にきれることはありませんから、なんとなく麻酔がきれてきたように感じる時には、すぐに伝えるようにしましょう。
適宜麻酔を追加していきます。
局所麻酔により痛みを感じることはありませんが、押されるような感覚や引っ張られるような感覚など、痛みとは違う感覚を感じることはあります。
インプラント術後の痛み
術後は、歯ぐきや顎の骨を触る外科処置を行なったことによる痛みを感じることがあります。
麻酔がきれた直後から2～3日間は、抜歯をした時のような痛みを感じることがあります。
処方された痛み止めで乗り切れる痛みであることがほとんどです。
また、骨を削ったり調整を行なった場合には、施術後４～5日後くらいに腫れを伴う痛みが現れることがあります。
こちらも痛み止めを服用するようにしましょう。
インプラント周囲炎
インプラント周囲炎とは、インプラントの周辺組織が歯周病菌に感染した状態です。
術後しばらく経ってからも痛みが続いている場合には、インプラント周囲炎を起こしている可能性があるので注意が必要です。
炎症が進行すると、歯槽骨が溶けてインプラントが抜け落ちてしまうこともあります。
人工歯根は天然の歯に比べて抵抗力が弱いため、感染すると急速に進行しやすいので注意が必要です。
インプラントの術後の痛みを抑えるための注意点
インプラント治療は、外科処置になりますので、処置後麻酔が切れてから痛みが出ることがあります。
痛みをできるだけ避けるため、次のような注意点があります。
服薬をする
インプラント治療後は、ほとんどの場合、痛み止めと感染を防ぐための抗生物質が処方されます。
きちんと用法どおりに服用することが大切です。
また、麻酔が切れてくる前に痛み止めを服用しておくと、術後の痛みが感じにくくなります。
飲酒を避ける
アルコールで血流を良くなると、腫れや痛みが大きくなります。
術後2～3日は控えた方が良いでしょう。
傷口がなかなか良くならず痛みが長引くことがあります。
入浴や激しい運動を避ける
血流が良くなると、腫れや痛みが大きくなります。
お風呂やサウナ・温泉、また激しい運動は、術後2～3日は控えるようにしましょう。
軽めのシャワーは問題ありません。
喫煙を避ける
タバコに含まれるニコチンや一酸化炭素はインプラント周囲炎の原因になります。
ニコチンは白血球の働きを低下させるため、細菌に感染しやすい状態になります。
そして骨や歯には、十分な栄養が行き届かなくなります。
特にお口の中はダイレクトにタバコの影響を受けやすいので注意が必要です。
インプラントを検討する場合には、インプラントを長く使い続けるためにも、治療前に禁煙を考えてみるようにしましょう。
刺激のある食べ物を避ける
辛いものや、極端に熱いもの・冷たいものなどは刺激があります。
傷口に触れると痛みが生じたり悪化したりすることがあるので、3日～4日は刺激物の摂取は控えるようにしましょう。
柔らかいものを食べる
インプラント治療から数日は、固いものを食べると、縫合した場所が裂けてしまったり、傷口から出血したりする心配があります。
できるだけお粥や豆腐、ヨーグルトなどの柔らかいものを食べ、なるべく傷口がある側で食べないようにすると良いでしょう。
傷口の確認や抜糸が済んでから通常の食事に戻していくようにしましょう。
歯みがきに注意する
傷口に歯ブラシの毛先があたると、傷がついて痛みが出ることがあります。
抜糸が済むまでは、傷口近くは無理に歯みがきをしなくても大丈夫です。
術後の用の柔らかい歯ブラシ等もありますので、歯科医院の指示に従って徐々に通常の歯みがきに戻していきましょう。
傷口以外は、お口の中の衛生を保つためにしっかりと歯みがきをした方が良いです。
ただし歯磨き粉や洗口液は傷口の刺激になることがあるので、術後3日～4日はなるべく使用しないようにしましょう。
こんな痛みが起きたら注意
手術から1週間以上経過しても痛みが続いている場合、また痛みの程度が悪化している場合には注意が必要です。
インプラント周囲が感染を起こし、インプラント周囲炎になっている可能性があるので、早めに受診をするようにしましょう。
まとめ
インプラント治療での痛みは必要以上に怖がる必要がありません。
きちんと対処をすれば、術後の痛みを軽減させることができます。
術後の注意点を守り、リラックスして過ごすようにしましょう。
