ホワイトニングはしない方がいい!?おすすめしないケースと理由を解説
歯科医院で行なっているホワイトニングは、安全かつ有効な方法です。歯を白くしたいとお考えの方には、おすすめの治療法です。
一方で「ホワイトニングはしない方がいい」と言われることもあります。
ホワイトニングについて解説し、おすすめしないケース、またおすすめしないと言われる理由について詳しく解説していきます。
ホワイトニングのメリットとデメリット
どんな治療法にもメリットとデメリットがあるように、ホワイトニングにもあります。
ホワイトニングのデメリットを知った上で、メリットよりもデメリットの占める割合を多く感じる場合には、ホワイトニングをしない方が良いでしょう。
ホワイトニングの結果に納得ができない可能性があります。
ホワイトニングのメリットとデメリットについて、それぞれ解説していきます。
ホワイトニングのメリット
歯を削らずに白くできる
歯科医院のホワイトニングでは、歯の表面にホワイトニング剤を塗布し、光を照射して、歯を漂白していきます。歯を削る必要もありませんし、歯を傷めることもありません。
自分の歯に負担をかけることなく、白くてきれいな歯を手に入れることができます。
本来の歯の色以上に白く明るい色にできる
ホワイトニングでは、歯質自体が白く明るくなります。本来の歯の色よりも白くなります。
歯の表面の汚れを落とすものに対して「ホワイトニング」という言葉が使われることがありますが、これは歯科医院で行うホワイトニングとは異なるものです。
歯の表面に付着した着色を落とすものです。歯を白く漂白することはできませんが、歯を本来の白さに戻すことができます。
お顔全体の印象が明るくなる
歯のホワイトニングをすると、歯だけではなく、お顔全体の印象まで変わります。お顔全体の印象が明るくなり、若々しく感じることもあるでしょう。
口元の魅力をアップしたい方におすすめです。
ホワイトニングのデメリット
効果の現れ方に個人差がある
ホワイトニングの効果の現れ方には個人差があります。歯の質などにより、白くなり方が異なりますので、事前に理解しておくようにしましょう。
希望の白さになるまで複数回の施術が必要
歯科医院のホワイトニングは、一度の施術でも効果が現れやすいですが、希望の白さになるまでには複数回の施術が必要になることが多いです。
もしくは、自宅でマウスピースを装着して歯を白くするホームホワイトニングと併用するのがおすすめです。
時間が経つと色戻りが起こる
ホワイトニング得た歯の白さは、残念ながら一生物ではありません。生活していくうちに、徐々に元の色に戻ってきてしまいます。
歯の白さをできるだけ維持したい場合には、色戻りが起こってくる前に、再び施術を受けるようにするか、自宅でマウスピースを装着するホームホワイトニングを併用するのがおすすめです。
天然歯以外に効果がない
歯に詰め物や被せ物をしている場合には、その部分は白くなりませんので注意が必要です。
自分のお口の中に、詰め物や被せ物が多い場合には、ホワイトニングをしても白くならない部分が多く、効果を実感しにくいでしょう。
知覚過敏が起こることがある
ホワイトニングを行った後は、知覚過敏のような症状を感じることがあります。冷たいものを飲むと歯がしみる、歯が痛むといった症状が出る可能性があります。
多くは一過性のもので、次第に治まりますが、普段から知覚過敏の症状がある方は、痛みが強くでてしまう可能性があるので注意が必要です。
施術後24時間は、食事の制限がある
ホワイトニングを行った後24時間は、歯の表面の「ペリクル」という皮膜が剥がれた状態になるため、再着色を起こしやすくなります。
お茶類やコーヒー、カレー、ミートソース、醤油、ソースなど、着色が起きやすくなるので、注意が必要です。
ホワイトソースを使った料理や、白米など、色のついていないもので食事を摂るようにしましょう。
これらのデメリットに不安やストレスを感じる場合には、ホワイトニングはしない方が良いでしょう。ホワイトニングを行っても不満が残ってしまう可能性があります。
ホワイトニング行ってはいけない人
次に当てはまる人は、ホワイトニングをしない方がいいです。
無カタラーゼ症
ホワイトニングに使用する薬剤「過酸化水素」を分解するための酵素「カタラーゼ」が無い病気です。無カタラーゼ症の人はホワイトニングをすることができません。
妊娠中、授乳中の人
ホワイトニングは安全な施術ですが、妊娠中の人や授乳中の人に対して安全だという証明もされていません。特に妊娠中はお口の中のトラブルが起こりやすい時期でもあります。
出産後、授乳が終わり落ち着いてからホワイトニングを行うようにしましょう。
ホワイトニングに注意が必要なケース
次のようなケースに当てはまる方は、ホワイトニングをしても満足のいく結果が得られない可能性があります。
よく考えた上でホワイトニングを行うようにしましょう。
エナメル質形成不全、ホワイトスポットがある
歯の表面が白濁しているエナメル質形成不全の方、白濁した白い斑点であるホワイトスポットがある方は、ホワイトニングをすると白濁部分が余計に目立ってしまうことがあります。
白濁の範囲にもよりますが、不自然に見えてしまう可能性がある方は、白濁部分の治療を前提にしてホワイトニングを行った方が良いでしょう。
テトラサイクリン歯の人
テトラサイクリン歯と言われる歯の方は、歯質の色がグレーがかっていて、ホワイトニングでは白くなりにくいと言われています。
テトラサイクリン歯の場合には、満足のいく結果が得られない可能性があるので、歯科医師とよく相談してから行うようにしましょう。
神経のない歯がある人
神経のない歯の色は変化しにくくなります。満足のいく結果が得られない可能性があるので、歯科医師とよく相談をしてから行うようにしましょう。
光線アレルギーがある人
歯科医院のホワイトニングは、薬剤を塗布した後、光を照射する必要があります。
自宅でマウスピースを装着するホームホワイトニング等で行った方が良いでしょう。
まとめ
歯を白くしたいという方にとって、歯科医院のホワイトニングは有効な方法です。
ただし、人によっては満足のいく結果が得られないこともあります。
ホワイトニングのデメリットの方が大きいと感じる場合には、ホワイトニングをしない方がいいでしょう。
